HSBC香港口座のメインテナンスやトラブル解決などで香港への渡航が容易になるのを待っている人は少なくないだろう。個人的に7月下旬から日本に帰国し、8月19日に香港に戻ってきたので、日本から香港への入境の最新事情をシェアしたいと思う。
いまだ外国人の入国が認められていない中国、台湾を除けば主要国・地域の中では珍しくまだ入国後の強制隔離が求められている香港だが、8月12日からホテルでの隔離期間が従来の7日間から3日間に短縮された。7月末頃からこの隔離期間短縮の可能性の情報は入っていたので僕は本来8月5日に日本から香港に戻るフライトの予定を2週間延ばして正式な発表を待った。
香港の隔離者用ホテル
隔離用のホテルの宿泊費は自費になるので7日間も強制的に泊まらされるのは精神的にも経済的にもかなりの苦痛だ。しかも香港のホテルは隔離者用ホテルと隔離者を受け入れないホテルに分かれており、限られたホテルに7連泊する香港入境者が集中するため予約が取りにくく価格も高騰していた。
ホテルの予約は通常のブッキングサイトでできるが、8月初に検索してみたところ8月中はすべて満室でようやく9月1日から5つ星ホテルの空室がヒット、しかも価格は最低でも日本円にして1泊約36,000円だった。7日宿泊すれば25万円を超えることになる。。
実際には多くの部屋はダフ屋のような業者が抑えており、そこに依頼すれば8月中の宿泊も可能でホテルのグレードもピンきりだがどんなホテルに泊まっても通常時期1.5〜2倍程度はかかったことだろう。
隔離期間が7日から3日に短縮
7日間の強制隔離が3日間に短縮されることにより、本来7日間予約していた人たちのキャンセルも許されることになり、空室状況はかなり緩和された。今回僕がダフ屋経由で予約した以下のホテルの部屋は1泊HKD950(日本円で約16,500円)だった。
JEN Hong Kong by Shangri-la
https://www.shangri-la.com/en/hotels/jen/hongkong/westerndistrict/
強制的に50,000円以上も支払わされるのが不本意なことには変わりはないが、ついこの前までホテルでの強制隔離は7日間であり、その前は21日間だったことを考えるとかなりマシになったのは間違いない。あとは部屋に閉じ込められて外に出られないことによる精神的な問題だが、これも7日間と3日間では雲泥の差だろう。隔離用ホテルには3泊することになるが、初日は何時にチェックインしても1泊目にカウントされ、最終日は9:00AMにチェックアウトすることが可能。当日は遅めに到着するようにスケジュールを組めば事実上の軟禁状態を60時間以内に抑えることもできる。移動の疲れを癒やす少し長めの休養と捉えればそれほど納得困難なものでもない。
日本と香港の入境前PCR検査
また日本と香港を行き来するためにはワクチンの接種証明と入境前48時間以内(香港→日本の場合は72時間以内)のそれぞれの政府の公認検査機関でPCR検査陰性証明が必要。僕は香港出国前に以下の病院でPCR検査をおこない、検査証明書を発行してもらった。費用はHKD1,000(日本円で約17,500円)
Hong Kong Adventist Hospital
https://en.wikipedia.org/wiki/Hong_Kong_Adventist_Hospital_–_Stubbs_Road
日本出国前のPCR検査は以下でおこなった。費用は15,000円だった。
船橋PCR検査センター
https://select-type.com/p/funabashi-pcr/
通常であれば必要のない手間と費用はまだかかるがだいぶ緩和されてきたと言える一番のネックはやはり香港入境時のホテルでの隔離だろう。入境後21日間のホテルで隔離が制度化されたのは確か2021年の初め頃だったと思う。それが7日間に短縮されたのは2022年6月23日。そして2022年8月12日からは3日間に短縮された。緩和の動きは加速しているので早々に隔離期間が撤廃されるのを期待したい。