タイ政府は外国人の自国への移住・居住を奨励しており、以下のような様々な滞在ビザを発給している。
・学生ビザ
・就労ビザ(ノンイミグラントB)
・配偶者ビザ(ノンイミグラント0)
・リタイヤメントビザ
・LTR(ロンターム・レジデンス・ビザ)
Contents
タイのリタイヤメント関連ビザ
そして一般的なビザの概念とは少し性質を異にするが、タイ独特の長期滞在の方法として「タイランド・プリヴィレッジ」(旧タイランド・エリート)というプログラムがある。
このうちタイにおけるリタイヤメントに関連する滞在の方法は、
・リタイヤメントビザ
・LTR(ロンターム・レジデンス・ビザ)
・タイランド・プリヴィレッジ
となる。
【リタイヤメントビザ】
リタイヤメントビザは50歳以上の人に発給されるビザで、タイ国内での就労はできない。基本的に犯罪歴等の不適格事項がなく、タイ国内の銀行での過去3か月預金と年金等の定期収入の金額が規定額以上ある日本人なら誰でも申請が可能だ。リタイヤメントビザはノンイミグラントO-AとノンイミグラントO-Xがあり、その条件は以下の通り。
ノンイミグラントO-A:滞在期間1年+1年延長可(最長2年)
銀行預金額:THB800,000
年金収入:THB65,000/月
ノンイミグラントO-X:滞在期間5年+5年延長可(最長10年)
銀行預金額:THB1,800,000
定期収入:THB1,200,000/年
(あるいはTHB3,000,000の預金)
【LTR(ロンターム・レジデンス・ビザ)】
LTRは本来富裕層や技能の高い発給されるビザで退職者専用というわけではないが、リタイヤメントに適した条件がある。まずLTRを申請できる条件は以下の通り。
1. USD100万以上の資産を持っている
2. 50歳以上で年間USD80,000以上の不労所得がある(年金の受給、株の配当、不動産収入等々)
3. 海外の有力企業で働いているリモートワーカー(創業3年以上で過去3年間の売上合計USD150M以上、10年間の現職での実務経験)
4. 高度技術専門職者(エンジニアなど高度な技能を持った者、タイ政府機関、教育期間、研究機関等タイ政府が関わる場所での就労者など)
この内、1、2はリタイヤメントの条件として使えるものであると言えるだろう。LTRはタイ政府が特に望んで滞在してもらいたいという人に発給するビザなので、他のビザの保有者と比較してあらゆる面で優遇されており、最長10年の滞在許可以外にも以下ののような特典がある。
・国際空港内(スワンナプーム空港、プーケット空港、チェンマイ空港)でのVIP待遇
・本来90日に一度の政府への滞在レポートが一年に一度に軽減
・労働許可証の取得(就労)が可能
・家族の帯同が容易
【タイランド・プリヴィレッジ】
タイランド・プリヴィレッジはビザというよりタイ政府が用意したVIP会員のようなもので、それを買えばタイに一定期間居住できる権利が付いてくるプログラムだ。VIP会員なので長期滞在の他に以下のような特典がある。
・国際空港内(スワンナプーム空港、プーケット空港、チェンマイ空港)でのVIP待遇
・高級車による空港からの送迎
・毎年付与されるポイントでスパやゴルフ会員などの利用が可能
タイランド・プリビレッジは以下のようにゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、リザーブの4つのレベルに分かれている。
ゴールド:取得費用THB900,000(約405万円)
・5年間の滞在
・ポイント付与:20pt/年
・家族会員なし
プラチナ:取得費用THB1,500,000(約675万円)
・10年間の滞在
・ポイント付与:35pt/年
・家族会員追加+THB1,000,000/名(約450万円)
ダイヤモンド:取得費用THB2,500,000(約1,125万円)
・15年の滞在
・ポイント付与:55pt/年
・家族会員追加+THB1,500,000/名(約675万円)
リザーブ:取得費用THB5,000,000(約2,250万円)
・20年の滞在
・ポイント付与:120pt/年
・家族会員追加+THB2,000,000/名(約900万円)
・会員権譲渡可
※THB1=JPY4.5換算
このリザーブ会員の会員譲渡可というのは非常ユニークな特徴である。この会員権の人気が高まれば、高く転売することも可能ということだ。つまりこのビザは「資産」になる。タイランド・プリヴィレッジは長期滞在できる他に多くのVIPサービスが受けられるという点で他に類をみないビザであるが、その起源は2003年に発行が開始されたタイランド・エリートというビザにある。このタイランド・エリートには永住権や30年滞在という長期滞在を備えたスペックが存在した。つまり少し残念な話ではあるがタイランド・プリビレッジは以前より条件がダウングレードされたかたちになっている。そして過去に発行された永住権付きタイランドエリートはやはり譲渡可能ということになっている。実際にすでに発行が停止された永住権付きのタイランドエリートはプレミアムがついて現在3,000万円程度の価格で取引されている。これもエージェントを通じて購入が可能だ。
タイではもはやビザが商品、いやもはや投資の一種になっている。面白い国だ。
アソーク(Asok)
バンコクのアソーク(Asok)はタイ在住の日本人に人気の地域のひとつである。やはり日本人が多く住むプロンポンやトンローにも近く、近隣のホテルや飲食店、マッサージ店では日本語が通じる店も多い。アソーク駅直結のショッピングモール「ターミナル21」は敷地内に9階建てのショッピングセンターがあり、テナントには日本料理店や世界中の料理のレストラン、フードコート、日本直輸入の食材を取り揃えている高級スーパー「グルメマーケット」などが入っており、日本人が暮らしやすい環境が整っている。
また、アソーク駅周辺には「エクスチェンジタワー」や「タイムズスクエア」などという高層のオフィスビルが立ち並ぶビジネス街という側面もある。日本企業も多く入居しているのでバンコクで職住接近型のライフスタイルが実現できる場所でもある。またアソーク駅から徒歩5分の場所には緑豊かなベンジャキディ公園があり、バンコクのしばし喧騒を離れて散歩やジョギング、サイクリングなどのアクティビティを楽しむことができる。
アソーク(Asok)のコンドミニアム「ライフ・ラマ 4(Life Rama 4)」
ライフ・ラマ 4(Life Rama 4)はアソークに建設された新築のマンションである。価格帯が1ベッドルーム日本円で約2,000万円から2ベッドルームでも4,000万円台とリーズナブルであり、アソークというローケーションともあいまってリタイヤメントやビジネスに関わらず移住先の住居として非常に適している。
【ライフ・ラマ 4(Life Rama 4)の特徴】
エリア:アソーク(Asoke)
敷地権利:区分所有権
構造及び階数:鉄筋コンクリート(RC)造、39階
建築総戸数:1,237戸
竣工:2024年
-共有施設:
[GF]
レセプション
プレイフルネスバー
半屋外ロビー等
[36F]
スイミングプール
ジャグジー
サンダウンテラス
ジム
ザ・サーキュラー・ラウンジ
屋上庭園等
販売物件例:
ユニット:A10A2M12
階数:10階
面積:26.72㎡
間取り:1ベッドルーム
価格:THB4,312,961(約1,940万円)
ユニット:A26B641
階数:26階
面積:28.75㎡
間取り:1ベッドルーム
価格:THB4,747,348(約2,136万円)
ユニット:A30E523
階数:30階
面積:35.17㎡
間取り:1ベッドプラス
価格:THB6,348,817(約2,856万円)
ユニット:A22I110
階数:22階
面積:59.79㎡
間取り:2ベッドルーム
価格:THB10,270,185(約4,621万円)
修繕積立金:THB500X平米数
共益費(管理費):THB50X平米数
※THB1=JPY4.5換算
【タイにおける不動産関連の税金】
[購入時]
移転登記税:物件評価額の2%
印紙税:物件評価額の0.5%
[保有時]
土地建物税:物件評価額の0.02〜0.1%%
(移住目的のコンドミニアムの場合は原則0.02%が適用される)
[売却時]
特別事業税(取得後5年以内に転売する場合):3.3%