その4ヶ月後にリーマン・ショックに端を発する世界金融危機が発生。日経平均は一時7,000円割れ、NYダウも約7,500の水準まで下落。それぞれ日経平均は30,000円、NYダウは34,000に達してる現状を見ると隔世の感がある。
Borderless Group 14期目
当時、経済対策としてアメリカがゼロ金利政策や大規模なQE(量的緩和策)をおこない、大量をドルを市場に放出。東日本大震災の発生した2011年頃までのUSD1=70〜80円台という超円高水準は翌年のアベノミクスや異次元金融緩和の開始でようやく落ち着いた。2014年の雨傘運動、2019年の民主化デモ、香港も揺れ動いた。そして国内・海外の移動がほとんどできなくなったコロナの一年余り。弊社ボーダレスワークスは来月より14期目に入る。
創業時代
ファイナンシャルアドバイザーとしてスタートした我々にとって、金融商品や保険の取扱が主要業務である。しかし香港拠点の会社でかつ日本語、英語、そして中国語でもコミュニケーションが可能であるということもあり、その本業以外の業務を依頼されることもある。創業した当初、アドバイザーとしての業務がまだ少なかった頃、基本的に依頼されたことは断らずに引き受けていた。
比較的多かった依頼は香港法人の設立のサポート。当時は資産管理会社とか三角貿易の拠点として香港法人の持つニーズが高かった。アテンドも少なからず依頼された。中にはシンガポールに同行して移住についての調査と通訳をお願いしたい、というようなものもあった。
現在は資産運用の関連業務とベクトルを異にする仕事を受諾することはもう10年以上ないが、どんな仕事でもいただけることがありがたかった会社経営駆け出し時代の懐かしい思い出である。一方でベクトルの合致した業務はニーズを勘案しながら新たなサービスとして徐々に加えていった。
本来商品契約の特典としておこなっていたHSBC香港やBOOM証券など金融機関の口座開設サポートは後にそれだけを依頼したいというニーズが高まり、開業3年目には独立したサービスとして確立した。そうした金融機関の口座保有者が増えるにつれて大きくなった継続的なメインテナンスやトラブル解決のニーズに対応するためのサポート会員のサービスの提供。逆に以前に開設したHSBC香港の口座を解約したいという需要もあり、そちらの対応もおこなうようになった。
長期積立商品の移管サービス
ここ最近増えているのが「他所で契約した積立商品や保険などを移管したい。もしくは解約したい」というリクエストである。残念なことではあるが、この業界では10年、20年という単位で運用する商品を取り扱っている一方で、仲介者が数年で廃業してしまうようなことも少なくない。
またその仲介者が必ずしも我々のようにライセンスを取得して腰を据えて活動しているわけではなく、免許業者につないでいるアフィリエイター的な立ち位置の紹介者であるケースもある。(ちなみにこれ自体は違法ではない)もしそうした紹介者が仕事をやめてしまうなどの理由で連絡がつかなくなった場合窓口を失った契約者が困ってしまうのだ。
基本的にその場合は紹介者の先の正式な代理店であるIFAや大元であるプロバイダーに直接連絡を取れば良いのだが、海外の業者に自分で連絡して慣れない英語で対応するのは荷が重い作業であるのは想像に難くない。
もしくは最悪どこに連絡すれば良いかわからないということもある。もちろんそうした商品に関連する手続きは我々の専門業務である。100%とまでは行かないがたいていのトラブルの解決し、健全な状態に復活させることは可能だ。
【海外資産運用お問い合わせフォーム】
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