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2022年9月22日、日本国政府及び日本銀行はUSD1=JPY146近くに達した円安ドル高を是正するためにドル売り円買いの為替介入を実施した。介入で買い入れた日本円の規模は3兆円を超えるという。この為替介入により日本円は一時間足らずで140円台まで高騰した。

為替介入は日本円の為替相場の安定を図るため、必要に応じて財務大臣の権限において決定し、日銀が実行する。円安を食い止めるために円買いの介入をおこなったのは1998年以来24年ぶりのことになる。当時1ドル147円台まで円安が進んだ。

政府・日銀の為替介入

ちなみに円高を食い止めるための円売りドル買いの為替介入は11年前に2011年の東日本大震災後に1ドル70円台中盤という日本円が極めて高い水準に達したときに行なわれた他、1997年〜2004年には頻繁に実行されている。

いずれにせよ久しぶりに聞く「為替介入」というワードである。背景にはアメリカをはじめとする各国の急速な利上げがある。9月21日、アメリカは3回連続となる0.75%の利上げを実施し、FF金利の誘導目標は3.00〜3.25%となった。日本円の政策金利は-0.1%。日本円を一年預金していてもまったく増えないのに、米ドルなら3%増える。分かりやすい損得勘定で日本円から米ドルへの両替(円売りドル買い)が進む。

その傾向がはっきりすればするほど、投機筋も同じ方向のポジションを持つので円安は加速する。かくしておそらく145円を目処としていたのだろうと推測される円買いの為替介入が発動された。

利上げをしない理由

なぜ日銀は利上げをしないのだろうか?一番もっともらしく語られているのは日本の景気は米国や欧州のように物価が暴騰するような加熱状態にはないので金融引締によるデフレへの逆戻りのリスクの方が大きいというロジックだろう。利上げをするということは、ローン金利が上昇して持ち家を買いにくくなったり、企業の設備投資や事業拡大意欲を削いで雇用が減ったり、給料が増えなかったりするわけで、景気が良すぎる状態で利上げするならまだしも今の日本レベルで利上げでもしようものならすぐに不景気に突入してエライことになる、と。いわば「国民のため」である。

一方、もし利上げを行えば政府や日銀にとって非常に頭の痛い問題も発生する。それは長期金利の上昇及び国債の下落である。

利上げとは政策金利を引き上げることであり、ひいては銀行からの借入金利や定期預金の金利が上がることである。長期金利は国債の利回りであり、市場で取引されている国債価格と連動している。国債は発行時に償還金額が決まっているが同時に発行後に売買も可能でその価格も変動する。

つまり国債価格が下がっているときに安い価格でそれを買って償還を受ければ高い利回りが見込める。これが長期金利が上昇するということだ。その逆に国債を欲しい人が増えて価格が上昇すればその分長期金利が下落することになる。

現在のようなゼロ金利であれば銀行に預金するよりも少しでも金利のつく国債の人気は高い。しかし銀行預金の金利が上がれば国債を売って銀行に預けるポジションを持つ人が出てくる。そうすれば国債価格が下落して、長期金利の上昇を招くことになる。簡単に言えば、利上げすれば長期金利も上昇するのだ。

そうなると税収だけでは国家予算を賄えない日本政府は常に国債を発行しているが、その新規発行の際にも高い金利を付けなければならなくなる。結果利払いが増えてただでさえ悪い政府の収支がさらに悪化する。

一方で日銀は2012年から続く大規模金融緩和の流れで大量の日本国債を買い入れてきた。日銀の資産の大きな部分を国債が占めている状態。その国債価格が下落するということは日銀の資産が急激に縮小するということに他ならない。

つまり政府も日銀も自分の台所事情という側面からも利上げを避けて通りたい道だと考えているのは想像に難くない。少なくとも3兆円規模の介入をする方が安上がりと考えていたのは間違いあるまい。こうした事情が主要国の中でほぼ唯一利上げを実行していない特殊な環境を作り出していると言える。

依然として円安傾向の終わりは見通しにくい。

ヘッジファンド「Forex Fund SP Mix」

そうした世界経済の流れや各国の事情の違いをよそに純粋な為替市場の変動と金利裁定取引で淡々と運用されているヘッジファンド「Forex Fund SP Mix」

先月2022年8月は単月で5%以上という出色のパフォーマンスを記録した。

【2014〜2021年年度別実績】

2014年利回り実績(年間):26.65%
2015年利回り実績(年間):19.68%
2016年利回り実績(年間):12.54%
2017年利回り実績(年間):16.56%
2018年利回り実績(年間):8.98%
2019年利回り実績(年間):10.36%
2020年利回り実績(年間):8.90%
2021年利回り実績(年間):11.75%

【2022年月別実績】

2022年1月:1.46%
2022年2月:1.43%
2022年3月:2.80%
2022年4月:1.42%
2022年5月:3.21%
2022年6月:-2.68%
2022年7月:-0.37%
2022年8月:5.18%
—————————-
合計:13.49%

となっている。

【「Forex Fund SP Mix」のお問い合わせ】
https://ws.formzu.net/fgen/S19274410/

【「Forex Fund SP Mix」の詳細】
https://www.borderless-investment.com/forex-fund-sp-mix/

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