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現在世界で使われている通貨のシェアは以下の通りである。

米ドル(USD):44%
ユーロ(EUR):16%
日本円(JPY):11%
ポンド(GBP):6%
オーストラリアドル(AUD):3%
スイスフラン(CHF):3%
カナダドル(CAD):2%
その他:15%

アメリカドル(USD)

米ドルは世界で広く流通し、貿易取引や金融取引において最も多く用いられると同時に世界に流通する通貨はすべて米ドルで価値を換算されることになっている。例えばドル円(USDJPY)のレートはそのまま1ドル=114円と直接レートが決まるが、ユーロ円(EURJPY)のレートはユーロドル(EURUSD)とドル円の2つのレートを2次的に計算した値になる。米ドルは世界の基軸通貨とされるのはここに由縁がある。簡単に言えば世界のどこにいても使えそうなお金、それが米ドルだ。

ユーロ(EUR)

米ドルに次いで取引量の多い通貨はユーロ(EUR)2002年に欧州各国の共通通貨として誕生した主要通貨では最も新しい通貨だ。かつてフランスはフラン、ドイツはマルクというように各国がそれぞれ独自に通過を発行していたが、狭い地域に多くの国がひしめいている欧州では物流・人流が国境をまたぐことは日常茶飯事でその度に両替の手間とコストが発生する非効率の解消等々の問題の解決策として加盟国内での共通通貨ユーロを誕生させた。これにより高い利便性を獲得した反面、加盟国毎に違う財政基盤や景気の違いのために統一した金融政策が採りにくいという難点もある。

日本円(JPY)

我々にとって最も身近な通貨である日本円(JPY)は長年に渡るデフレ経済下で低金利・ゼロ金利が定位置になっている。そのため低金利で借り入れた円を外貨に両替して利回りの高い海外の債券などに投資して労せず利ざやを稼ぐキャリー・トレードが可能な通貨でもある。豊富な資産に裏付けられた信用度は高く、世界をゆるがす有事が発生した場合(リスクオフ時)には安全資産として買われやすいという特徴がある。

ポンド(GBP)

イギリスのポンド(GBP)は第二次世界大戦を機に米ドルに取って代わられるまでは世界で基軸通貨だった。地球上のあらゆる場所に植民地を広げ世界の金融を支配した大英帝国の通貨でありEU加盟時もイギリスだけはユーロを導入せずにポンドを維持。それがブレジグジットを経ても混乱が少なかった原因となったことは間違いないところだろう。北海油田を持つ英国の通貨ということもあり原油価格に影響されることもある資源国通貨としての側面もあるポンドは発行規模の割には取引量が大きく、値動きが激しいため投機に利用されることも多い。

オーストラリアドル(AUD)

豊富な鉱物資源に恵まれたオーストラリアのオーストラリアドル(AUD)は商品価格に連動する資源国通貨の代表選手的存在だ。一般的に需要が安定して景気がよく、投資家がリスクを取りやすいとき(リスクオン時)に上昇しやすい。またオーストラリアは輸出額の多くが中国向けのため豪ドルの相場は中国の景気にも影響を受けやすい。

スイスフラン(CHF)

ヨーロッパの永世中立国であるスイスの通貨スイスフラン(CHF)は昔からリスクオフ時の資金の逃避先になりやすい。特に周囲をユーロ圏の国に囲まれていることもあり、ある意味別々の政府が共通通貨を持つという試みの過程でユーロが不安定化するとユーロ売りフラン買いで高騰しやすい。2015年にはスイスフランの安定のために為替介入をしていたスイス国立銀行が負担に耐えられなくなり急にそれをやめたことでスイスフランショックという混乱を招いたがその後は何事もなかったかのように日本円と双璧をなす有事の逃避先になっている。

カナダドル(CAD)

オーストラリア同様、豊富な地下資源に恵まれているカナダのカナダドル(CAD)は資源国通貨として商品、特に原油価格の影響を受けやすい。一方で長い国境線で接するアメリカとの経済的結びつきが強く米ドルに連動するという側面もある。

アメリカドルの利上げ

2022年の世界の金融市場において最も大きな影響を及ぼしうるものは「米ドル(USD)の利上げ」であるはずだ。2020年第1四半期に新型コロナウィルスのパンデミックが発生してから各中央銀行は低金利政策及び大規模緩和策を実施して景気のテコ入れと雇用の確保を図った。

2022年1月現在、各種用通貨の政策金利は以下の通りである。

アメリカ:0.25%
日本:-0.10%
欧州:0.00%
イギリス:0.25%
オーストラリア:0.10%
スイス:-1.25%
カナダ:0.25%

この内イギリスは2021年11月に他国に先駆けて0.1%から0.25%に利上げをおこなった。アメリカのFRBは次回2021年3月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げに踏み切り年内に3回程度おこなう公算が高い。世界の基軸通貨の利上げが確実になれば為替相場も大きなトレンドを形成する可能性が高まる。

市場のトレンドがはっきりしているときに利益の取りやすいトレンドフォロー型のシステム、レンジ相場のときに確実にスワップ金利を積み上げてゆく金利サヤ取り型のシステムを組み合わせて常に利益を狙ってゆくのが為替取引のヘッジファンド「Forex Fund SP Mix」

2021年度は年間で11%を超えるパフォーマンスを記録。米ドルの利上げが確実に実行され、為替相場に大きな刺激が加わる2022年の動向を楽しみに注目したい。

2014年利回り実績(年間):26.65%
2015年利回り実績(年間):19.68%
2016年利回り実績(年間):12.54%
2017年利回り実績(年間):16.56%
2018年利回り実績(年間):8.98%
2019年利回り実績(年間):10.36%
2020年利回り実績(年間):8.90%
2021年利回り実績(年間):11.75%

Forex Fund SP Mix概要

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