突然大金を手にすると金銭感覚が狂ってしまうという話をよく聞く。
アメリカでは宝くじで高額当選をした人のうち約7割の人が後に自己破産しているというデータがあるらしい。数億円を手にした人の10人に7人までが破綻する、、相当な確率である。日本にはそのデータがないが同じ人間のすることなので大差はないだろう。
大金を得ながら破綻する要因1:浪費
一生暮らしていける金額を持っているのに破綻してしまう。その原因は以下のようなものだと言う。
まずは「浪費」大金を手にするまで年収500万円ぐらいで、ごく普通の生活をしていた人が数億円手にすれば、まず家を買い、車を買い替え、ということをやってゆくだろう。生活するために必要なものだからそれ自体が浪費かというと微妙なところではある。しかしそこで数百万円、数千万円という消費が簡単にできるということを実感する。小さなほころびがやがて大きくなってゆくようにどうしても金銭感覚がずれてゆく。
また仕事が好きならまだ良いかもしれないが、そうでなければ辞めてしまうかもしれない。数十年分の収入分の金額を手にしているのだから好きでもないことをして働く必要はない。しかしそうすると収入がなくなる一方で暇になるから、その隙間を埋めるためにさらに浪費をしやすくなる。幸運で手に入れたお金を持っていることがわかれば、借金の申込みがあったりたかられたりすることも増える。親しい人たちからお金を貸してほしいと言われれば断りにくい。そして得てしてあまり返ってこない。ついつい気前よく仲間に奢ったりもしてしまう。
大金を得ながら破綻する要因2:税金
「税金」も資産を減らす大きな要因だ。上記の浪費にはいちいち10%の消費税がかかるのは言うまでもないが、日本は実に多種多様な納税機会がある。例えば、世話をかけた両親にまとまったお金を渡したいと思うこともあるだろう。しかし軽い気持ちでそういうことをするとその半分ぐらいの金額が贈与税として国から請求が来たりする。
大金を得ながら破綻する要因3:投資
そうこうしているうちに残額が減ってきて不安になる。一方で今更普通に働くような気持ちにはなれない、、となると、誰もが考えるのが「投資」だ。実はこれがもっとも早く資産を減らす作用が大きいと言える。本来しっかり勉強していても投資で安定して稼ぐのは簡単ではないところに、素人が急に入っても儲けられる確率はほぼギャンプルと変わらなくなってしまう。専門家のアドバイスを仰ぐという方法があるが、相談相手を間違えれば投資詐欺のようなものに遭うリスクもある。
と、急に大金も持ってしまった人が破綻するのはこんなメカニズムらしい。これは結構有名なことであり、自分がもしそうなったら注意しようと心がけていてもやはりそうなってしまうことが多いと言う。
死亡保障(保険金)の分割受取の意義
突然大金を手にする。それはなにも宝くじに当選するということに限らない。もっと身近に起こり得るのが生命保険の死亡保障(保険金)受け取りである。もしものことがあったときに数千万円、ときに数億円という単位の金額が突然受取人に支払われる。そこで先に述べたのと同様のことが起こるのだ。
実はこのようなことを心配している保険契約者は少なくない。親が自分の死後の子供の将来のために生命保険に入ったものの、一方でそのことが子供の人生を狂わせてしまうことは当然望まない。子供には財産を残したいが、浪費に走ったり、仕事をやめたりせず適切に社会と関わりを持ちながらしっかりとした人生を歩んでいって欲しい。
死亡保障を毎月少しずつ分割で受け取れるのであればその辺りのことは上手く解決できるかもしれない、、そんなニーズから生まれたのだろうか。
サンライフ香港の「サンジョイ(Sun Joy)」には死亡保障を分割で受け取れるオプションがある。
そして以下のようにいくつかのパターンで分割受け取りの設定が可能になっている。
1. 単純分割受け取り:2年〜50年間に分けて毎月あるいは毎年の分割受け取り
2. 一括&分割受け取り:最初にまとまった金額(死亡保障額の5%以上)を一括で受け取り、残額を2年〜50年間に分けて毎月/毎年の分割受け取り
3. 受益者が指定年齢になるまで分割&一括受け取り:指定した金額を受益者が指定年齢になるまで毎月/毎年の分割受け取り、残りは一括で受け取る
4. 全額を増額しながら分割受け取り:指定金額を毎月/毎年受け取り、2年目以降は3%/年増額、全額支給が終わるまで受け取りを続ける
これを契約者、被保険者が生前に指定することができる。また死亡保障の受取人が複数人いるときはその受取人ごとに異なる受け取り方の選択もできるのである。