株式投資をはじめたのは1998年。Windows95が発売され、インターネットが爆発的に普及してから3年。中国で勤務していた僕は黎明期にあったインターネット取引を使って日本株の取引をおこなった。ピーピガーガーとダイヤルアップ接続で勤務先で定期購読していた日本経済新聞を見ながら、気になった株式を売買をした。今年はそれから20年目ということになる。

マルチマーケット・マルチカレンシーの海外証券会社

その後、ファンドや保険、FX、不動産等々、別の分野の投資も手がけて現在に至るが株式取引も継続している。海外居住者は原則として日本の証券会社に口座を持つことはできないので僕が自分の名義で持っているのはすべて海外の証券口座。以下の3社である。

・マネックス・ブーム証券(Monex Boom Securities)
・インタナクス証券(Internaxx)
・ファーストレイド証券(Firstrade)

それぞれひとつの口座でマルチマーケット(複数市場)で株式取引が可能であったり、株式以外の金融商品が取引ができたりという特徴があり、様々な取引に対応できる最大公約数として3口座を並行して利用している。

マネックス・ブーム証券(Monex Boom Securities)

http://boom.com/en/

香港を本拠地とする証券ブローカーである。マルチマーケットで取引できる証券会社で香港、アメリカ、日本、中国(上海+シンセン)、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、韓国、台湾、オーストラリアというアジア・パシフィック地域12カ国13の株式市場の個別株・ETF(上場投資信託)が取引できる。香港株式のIPO申込み、一部個別株の積立購入も可能だ。以前はファンド(投資信託)の取り扱いもあったが現在は株式・ETFのみが取引となっている。信用取引(Margin Trade)はロング(買い)のみ可能でショート(空売り)はできない。共同名義口座、法人口座の開設も可能である。

インタナクス証券(Internaxx)

http://www.internaxx.com

ルクセンブルグを本拠とする証券会社。欧米を中心とした各国市場の個別株が取引できる証券会社。マルチマーケット取引が可能で、取り扱い市場は、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、イタリア、アイルランド、スウェーデン、シンガポール、香港、オーストラリアの13市場。株式、ETFの他、ファンドも購入することができる。取引手数料の他に3ヶ月に一度、以下の口座管理手数料(Account Maintenance Fee)が徴収される。

3ヶ月間に1度も取引がなかった場合:EUR45
3ヶ月間に1度以上11以下の取引をした場合:EUR25
3ヶ月間に12以上の取引をした場合:無料

法人口座の開設も可能である。信用取引はロング(買い)のみ、ショート(空売り)は不可。

ファーストレイド証券(Firstrade)

https://invest.firstrade.com/

Firtradeは米国の証券会社。米国のNYSE(ニューヨーク証券取引所)、Nasdaq(ナスダック証券取引所)、AMEX(アメリカン証券取引所)で扱われている株式の取引ができる。カバーしている市場は米国のみだが株式だけでなく様々な金融商品を幅広く網羅していて以下の取引が可能。

・NYSE、Nasdaq、AMEXの上場株式
・Bulletin BoardやPink SheetsなどのOTC(店頭取引)株
・REIT(不動産投資信託)
・ETF(上場投資信託)
・Bonds(債券)
・Options(オプション)
・Mutual Fund(投資信託)
・CDs=Certificate of Deposit(定期預金)

Firstradeではショート(空売り)の取引ができるので下げ相場のときにも個別株で利益を狙える。共同名義口座、法人口座の開設も可能である。

 

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