【日程】 【政策金利(前回からの利上げ幅)】
1月25日〜26日:0.00~0.25%
3月15日〜16日:0.25~0.50%(+0.25%)
5月3日〜4日:0.75~1.00%(+0.5%)
6月14日〜15日:1.50~1.75%(+0.75%)
7月26日〜27日:2.25~2.50%(+0.75%)
9月20日〜21日:3.00~3.25%(+0.75%)
2022年度、FRB(連邦準備制度理事会)が開催したFOMC(連邦公開市場委員会)の日程と都度決定された政策金利である。年初ほぼゼロだった米国の政策金利は今や3%を超えた。
2022年の米ドル利上げ
米国の利上げの主な原因は前年比8%以上にも上るインフレである。2020年に発生したコロナパンデミックによるロックダウンや移動制限により一気に経済が停滞したために、FRBは大規模金融緩和とゼロ金利政策に踏み切り市場に最大限の流動性を供給した。金利がゼロなら銀行に預けておくのはバカバカしいから消費に回したり、より有利な利回りを求めて株式市場や商品市場、また暗号通貨に資金が投入されることになるから、それぞれの資産が高騰し好景気につながる。
しかしパンデミックが一段落し、経済活動が通常運転に戻ると景気が過熱して物価が高騰し、特に可処分所得の少ない貧困層の生活は深刻な打撃を被る。したがって今度は金利を引き上げ、消費に回すよりは銀行に預けた方が得であるという状態を作り出してインフレを退治する必要があるのだ。
米ドル政策金利の長期間推移
米ドルの金利は2008年のリーマンショックの前までは結構高かった。1980年代は9〜10%という時期も長かったし、1990年代でも5%台は珍しくなく、その頃の代表的なな不景気の期間であった2000年初頭のITバブル崩壊後当時の金利でも1%まで下がるにとどまった。そしてサブプライムローンと呼ばれる低所得者向けのローンが盛んに利用され、不動産バブルが牽引した好景気の時期は2006年頃は5%ぐらいあった。
リーマンショックから世界同時株安につながる世界的な不況を克服するために0.00~0.25%というゼロ金利政策がはじめて採用され、
2015年頃まではその状態が続いていた。景気が持ち直したこともあり、その後米政策金利はゆっくりと3年間ぐらいかけて2019年には2.25%〜2.5%まで上昇していたのだ。そして2020年に一気にゼロ金利に戻ったのは記述の通りだ。
確定利回りポートフォリオ
つまりかつては高かった米ドルの金利は直近14年に限るとほぼ10年ぐらいはゼロ金利だったということになる。そんな時期にリリースされたため、これまであまり目立つことのなかったひとつの商品がかつてないほど有利な状態にある。
「確定利回りポートフォリオ(Fixed Income Portfolio)」
商品の仕組みは非常にシンプルだ。
まとまった資金を一括払いで払い込み、毎年決まった利率でリターンが得られる。運用期間は3年、5年、7年、10年から選択することでき、期間が長くなればより高い金利が得られるようになっている。途中解約がなければ投資した資金が毀損することはない元本確保商品でもある。
いわば定期預金に近いイメージと捉えて良い。
現時点での金利の目安は以下の通り。
3年プラン:3.00%
5年プラン:3.25%
7年プラン:3.50%
10年プラン:4.00%
仮に今USD100,000を投資して
それぞれ満期まで運用した場合の
収益は以下の通りである。
投資額:USD100,000
3年プラン:USD109,470(返戻率:109.5%)
5年プラン:USD117,385(返戻率:117.4%)
7年プラン:USD127,111(返戻率:127.1%)
10年プラン:USD147,645(返戻率:147.6%)
あらためて米ドルの金利は日本では想像もつかないほど高騰しているのを感じる。また高金利は株式市場の低迷を招くのでこういう時期は素直に高い金利を稼ぐのは理にかなっているといえる。そしてアメリカではこれだけの金利を受け取っても物価の高騰により通貨価値も下がるので実質的にはそれほど有利というわけではないが、インフレ率の低い日本においてはこの固定金利をローリスクで獲得できる意義は大きい。
冒頭に述べたように米ドル金利はここ一年で急激に上昇したので投資ポートフォリオからある程度株式の持ち分を減らして、高利率の固定金利商品に振り分けておくにはちょうど良い時期かもしれない。
特にHSBC香港など海外の銀行に低利率で寝かせているような外貨を持っているなら、こうした商品を活用するのはむしろ必須と言えるだろう。
「確定利回りポートフォリオ」についてのお問い合わせ
https://ws.formzu.net/fgen/S19274410/