7ヶ月ぶりに日本にやってきて成田空港でPCR検査を受けた。2時間程度待って結果は陰性。それから14日間は自主隔離の時間を過ごした。到着して1週間は30度超えの寝苦しい日が続いたが、以後涼しくなり最近はとても過ごしやすい。

7年ぶりに新総理による内閣が誕生し、心配された台風は大過なく日本を通過した。屋内にいる時間が長かったので報道番組とかワイドショー的なものを数多く見たが内容には閉口した。相変わらず「イケメン俳優が大麻吸引、、」とか「某元メンバーが酒気帯び運転をした、、」とかいうニュースを力いっぱい報道している。確かに法律には違反していておそらくそれが多くの人の関心を引くからであろうが、自分としてはもっと聴きたいニュースが他にあるのだが。。

秋の閑散

街は閑散としている。心地よい秋の風が吹いているがどことなく寂しい。そんなの寂寥感がこの時期東京に訪れるのは以前からイメージできていたがそれはオリンピックという祭りが終わったあとだからで、まさか伝染病の流行が原因でイメージ通りになっているとは思いもよらなかった。オリンピックはまだ始まってさえいない。今年の1月に日本に来たときにはまったく想像のできなかった今がここにある。

ああ、それにしても日本は相変わらずゴミ箱が少ない、どんどん減っているような気がする。それでも実際ゴミひとつ落ちていないのだからこれで良いのかもしれないが、そろそろトイレと同じようにゴミ箱がどこにあるかの標識でも作って欲しいところだ。どこまでゴミを運べば良いかわかるだけでもずいぶん気持ちが楽になるような気がする。

2020年第4四半期

そうして2020年も4分の3が過ぎた。2020年第4四半期はどうなってゆくのか?

コロナウィルス

日本は10月から出入国を緩和して観光客を除きビジネスなどで3カ月以上滞在する全世界の外国人の入国を条件付きで再開する。入国者数は1日千人程度、空港でPCR検査をおこなったうえで陰性でも14日は自宅待機をしなければならない。香港では短期滞在者の入国不可の12月31日までの継続を決定している。長期滞在許可のある者は入国できるがPCR検査のうえ陰性でも14日間の自宅待機が必要だ。他の国もだいたい同じようなものである。14日間も自由な行動を制限されてまで渡航するにはかなり強い動機が必要だろう。観光業を始めとするあらゆるサービス業はそれでも完全復活とは言えない内需にのみに頼らざるを得ない状況は少なくとも年末まで変わらないよはずだ。

効果のある新型コロナのワクチンが完成した、というニュースはまだないが「治験の最終段階」という話はちらほら聞くようになった。日本政府もワクチン接種の無料化を発表しているので収束の見込みはほぼついていると考えて良いだろう。

アメリカ大統領選

年末までの世界のイベントでもっとも注目されているのはアメリカの大統領選挙のはず。世論調査ではバイデンが有利もトランプが追い上げているとのことだが、あまり当てにならないのは前回の大統領選挙が証明にしている。当選するのが誰かは正直まったくわからないがどちらが大統領になるにしてもその後は中国の動向が気になるところ。

中国が融和的だったオバマ政権時(バイデン副大統領時)に勢力拡大を図ったのは事実。トランプ大統領になってから貿易面での圧力を受けて苦しんだのも間違いがないだろう。バイデンが当選しても当時オバマ政権時のような対中融和姿勢には戻らない、それどころかともすれば孤立にも近い独自路線を歩むトランプに対して同盟国と結託ができそうなバイデンは中国にとって余計厄介になる可能性が高いという見方もある。

実際どうなるにしても少なくともアジア地域の覇権を狙う中国は米大統領選の結果に応じたアクションを用意しているはず。近い場所での出来事だけに大きな関心事だ。

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