コロナウィルス「COVID-19」が相変わらず猛威を振るっている。2020年3月24日時点で世界の感染者数は約42万人、死亡者数は約1万9,000人、回復者数は約10.8万人。※米国ジョンズ・ホプキンス大学、システム科学工学センターデータ
この数字だけを見ると致死率は4.5%程度。感染者100人のうち5人程度は亡くなり、95人は生き残ることになる。国や地域によって統計の取り方が全く違うようなのでこの数字を当てにするわけにはゆかない。
2020年3月下旬のコロナウィルス「COVID-19」
現在ほぼ封鎖状態の米国ニューヨーク州は検査率が今世界で一番高いそうである、そのNY州で今現在ざっくり2万人の感染者がいるとこのこと。(ただし3月22日1日でも4,000人以上増えているので少し時間が経つと全然違う数字になる)
一方このコロナウィルスの発生源とされている武漢で何日か連続して新たな感染者がゼロというのはかなり眉唾だし、日本は今現在感染者数が少ないと世界から注目を集めているが検査自体を受けている人が少ないという公然の事実がある。まだ「感染者」と特定されていない感染者は夥しい数がいると思った方が良いだろう。(もちろん自分がそうである可能性も含めて)
いずれにしてもできる限りの危機感を持って、他の人のつばや鼻水他の体液が自分の体内に入らないように個々で自衛するしかないのは変わらない。
世界金融市場の大暴落の背景
それはそれとして。今ある一部の人にとっては千載一遇のチャンスが訪れているのも冷静に見渡しておきたい。千載一遇のチャンスが訪れている一部の人とは誰か?
新型コロナウィルスの流行により現在世界で多くの人々が自宅に閉じこもることを余儀なくされている。そのことで観光や外食その他多くのサービス業は客足の極端な減少で大打撃を被っている、一か所に集まることができずテレワークなどへの振り替えも難しい製造業などもまた然り。特に売上がほとんど消滅したにも関わらず、家賃や給与などのコストはいつも通り負担しなければならない経営者はかなり追い詰められているはずだ。
この状態がしばらく続けば持ちこたえられずに破綻したり、廃業したりという会社が続出するだろう。それは多くの人が失業して収入が途絶えることを意味し、さらに消費が減少して景気が悪化、負の連鎖は続いてゆくことになる。
予測可能な厳しい今後に対しマーケットはいち早く反応する。ここ一ヶ月の間に世界の株式市場は概ね30%程度下落した。通常は株式市場が下がれば、逆に上昇するはずの債券、金(ゴールド)なども下落した。何が起こったのか?
将来の景気への悲観があまりに強すぎて、皆が有価証券や商品から撤退してキャッシュ(現金)に換えたのである。株も債券も金も原油もビットコインもほぼ全ての金融商品が下がったのは世の中の多くの人がそれらを売って現金(特に米ドル)を手に入れた、それが少なくとも2020年3月下旬の状態である。(3月24日、25日の直近では多少資金は株式市場に戻っている様子は見える)
各国の巨額財政出動とバブルの萌芽
経済の麻痺による事業の破綻、失業者の増加を食い止めるために米国は2兆ドル(約220兆円)の拠出を決めた。すべての国民に対し大人1人あたり1,200ドル、子供1人あたり500ドルの直接給付の他、融資など企業支援の資金として9,000億ドルを放出する。
2兆ドルは米国のGDP21兆ドルの約10%、約500兆円である日本のGDPの半分近くになる。巨額、、の他に表現する言葉が見つからない。。
英国は従業員の雇用を維持すれば給与の最大8割(上限GBP2,500=約33万円)を政府が支払うことを決めている。日本は30兆円規模の緊急経済対策を検討している。今はそれほどに深刻な事態であるということなのだろう。
ただリーマンショック後の財政出動はG20で確か100兆円程度だったはず。当時は危機に瀕していた金融システムの回復が緊急課題だったのに対し、今回は伝染病が原因で経済が一時麻痺しているが金融システムには何の問題もない。庶民としては景気回復のためにどれだけ力を入れてもらってもかまわないのだが、、「ちょっと出しすぎじゃね?」という感覚も拭えない。
もし出しすぎであればしばらくしてバブルになる可能性があり、我々は今そのバブルの入り口にいることになる。誰もが”リーマン・ショック直後に投資できていれば良かったのに。。”と思ったことがあると思うが、同様のタイミングが今ここに来ているとも言える。
千載一遇のチャンスを掴む人
冒頭の質問に戻る。千載一遇のチャンスが訪れている一部の人とは誰か?
その答えは「比較的安定した仕事に就いており今手元にまとまった資金があり、まさにこれから資産運用に乗り出そう考えていた初心者」である。
オーナー経営者が苦しんでいるのは先に述べた通り、また今回の経済麻痺の悪影響をまともに食らっている業界の従業員も仕事上で苦労するだろう、すでに投資を始めていた人は残念ながら今回の暴落で少なからずの痛手を被っているはずである。
雇用が安定していて、まだ運用をはじめる前のいわば無傷であった人はそれだけで大きなチャンスを目の前にしていると言える。ただその場合何から手を付ければ良いかよくわからないケースも少なくないはず。
弊社ではそういった面でのアドバイスをさせていただくことが可能。
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