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「お金を投じてそれが増えるか減るかの結果を得る」

という一点において投資や資産運用とギャンブルはある意味似たようなものであると言える。しかしそのリターンやロスの結果が出るスピードと規模においてギャンプルは投資と比較にならないダイナミックさが備わっている。何しろオッズ2倍の馬券を取れば30分足らずの間に100%のリターンを得ることができるし、ルーレットでストレートアップ(ひとつの数字に賭けること)を当てればわずか数分で3600%のリターンを得ることができる。

ギャンブル的なハイリターンの投資

その代り外れると投じた資金は失われる。

ここがギャンブルのギャンブルたる由縁であり、投資とは違う部分である。

投資、資産運用の中にもギャンブルに近いダイナミックなリターンを得られるものもある。株式やFXの信用取引(証拠金取引)は自己資金の数十%〜数倍の資金を借りて投資ができるので短時間で大きなリターンを得ることが可能だし、オプション取引では権利行使価格を上回る(コールオプションの場合。プットオプションの場合は逆になる)とやはりすばやく大きな利益を獲得できる。だが、これらももし思惑が外れれば短期間に資金を大きく減らす、あるいはゼロになるというリスクを秘めている。

やはりハイリターンの活動はハイリスクから逃れられないのか、、というと必ずしもそうではない。

ローリスクであるにも関わらず時としてかなりのハイリターンを達成する可能性はある。そういう商品が実は身近にある。

究極のローリスク・ハイリターン商品

それは生命保険である。

以下はSun Life社のLife Brillianceという20年払い、終身型の貯蓄型生命保険の運用例である。

加入時年齢:40歳
性別:男性
喫煙の有無:非喫煙者
保険の種類:終身保険
保険料支払期間:20年払い
支払い方法:年払い

確定死亡保障金額額(保険金額):USD300,000
年払保険料:USD8,232/年
20年間払込保険料:USD164,640

20年後解約返戻金:USD250,106
25年後解約返戻金:USD317,558
30年後解約返戻金:USD408,518
※いずれも非確定ボーナスを含む概算

40歳のタバコを吸わない男性が死亡保障USD300,000の終身生命保険に20年払いで加入した場合、20年間の支払保険料の合計はUSD164,640となる。そして20年後に解約した場合、解約返戻金としてUSD250,106の戻りがある。つまり20年でUSD85,466、元本のUSD164,640に対して52%運用益が出るということだ。20年で52%ということは単純に1年あたり2.6%の利益となる(実際の利回り算出にはもっと複雑な計算が必要だがここでは単純化する)のでそれほど大きな戻りではない、つまりローリターン。一方で生命保険は運営会社が破綻するようなことでもなければほぼ予定通りの戻りがあるのでこちらはローリスクである。

考えたくないがそれは事実

ローリスク・ローリターンの生命保険がなぜハイリターンになるのか?いささかトリッキーというかあるいは「縁起でもない」「不謹慎」という感じの話になるかもしれない。それは被保険者が加入後間もなく死亡するケースである。

上記のプランの場合、年間保険料がUSD8,232で死亡保障はUSD300,000。生命保険は被保険者が死亡したときに保険金が払い出されてプランが完了するので仮に加入一年目に亡くなった場合はわずかUSD8,232の支払いでUSD300,000の戻りがある。

リターンを計算するとUSD300,000÷USD8,322で3644%となりルーレットのストレートアップ的中を凌ぐ。違いはそのリターンをもらうのが自分(被保険者が自分の場合)ではなく残された家族などの受取人であるということである。

当然、取引の相手方となる保険会社はこの取引では大損である。(ただ保険会社は死亡率などを数理的に計算して夥しい数の契約全体では損をしない保険料を設定しているので心配はない。統計学上は絶対に損をしない計算の下でプランを提供している)

死亡保障の支払い。

多くの場合それは望ましい結果ではないだろう。しかしいつ何時事故に遭ったり、重大な病気にかかったりするかわからないのも人生である。そんな不幸な出来事の際に家族にも富をもたらすのか、それともただ喪失感だけを残すのか、というのは大きな違いである。それが家族を持っているすべての人に対してこのローリスクローリターン時々ハイリターンの商品が「必須である」と自信を持って言える理由である。

貯蓄型生命保険「Sun Life Life Brilliance(ライフブリリアンス)」

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2011年の発行開始以来毎週配信されているBorderless Group代表玉利将彦のメールマガジン

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