中国の経済成長と「太陽の帝国(Empire of the Sun)」

中国の経済成長と「太陽の帝国(Empire of the Sun)」

上海からの帰りの便で観た映画「太陽の帝国(Empire of the Sun)」 スティーブン・スピルバーグが撮ったこの作品をはじめて観たのは劇場公開時の1988年の学生時代。すぐに気に入り、もう一度映画館に足を運んだ。同じ映画を観るために2度映画館に行ったのは後にも先にもこの映画だけ。それでは飽き足らず、アルバイト学生の乏しい生活費から2万円弱を捻出してVHSのビデオを買って何度も鑑賞した。作品は今回も新鮮な印象を与えてくれたがあれからもう30年前も経ったのか。確かに主人公の子供を演じていたクリスチャン・ベールも今やオスカーも獲得した中年の名優だ。

トルコリラショックとFX投資で損失が出た原因

トルコリラショックとFX投資で損失が出た原因

2018年8月13日トルコリラ(TRY)は対日本円でTRY1=JPY15.4の史上最安値をつけた。年初はTRY1=JPY30ぐらいだったので約半分の水準まで下落したことになる。8月31日現在は少し値を戻してTRY1=JPY17程度で推移している。11年前の2007年には1トルコリラ当たり90円台だったのでその頃の実に6分の1程度にまで落ち込んだということになる。

海外からの移民を受け入れ始めているという認識の重要性

海外からの移民を受け入れ始めているという認識の重要性

2018年6月に日本政府が掲げた「骨太の方針」そこには「少子高齢化の克服による持続的な成長経路の実現」と目標として外国人労働者に対して就労を目的とした新たな在留資格を創設する方針が打ち出されている。なし崩し的な移民受け入れにつながるのではないかという意見も多い。

人口ボーナスと人口オーナスを考える

人口ボーナスと人口オーナスを考える

「人口ボーナス(Demographic Bonus)」は国家の人口構成の中で生産年齢人口の割合が増えてゆくということである。人口統計は年齢層別に、 年少人口:0〜14歳の人口 生産年齢人口:15〜64歳の人口 老年人口:65歳以上の人口 に分かれている。

インド・コルカタのアディタ・スクール(Aditya School)見聞録

インド・コルカタのアディタ・スクール(Aditya School)見聞録

コルカタに入ったのは2018年7月10日。 一旦香港からバンコクへ、そこで今回の視察の案内をしてくれる投資会社ETAのR氏と合流し、インドの航空会社IndiGoの15:15出発便に搭乗しコルカタの「ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港」着いたのは現地時間で16:55。両都市の時差が1時間30分なので2時間40分の飛行時間というところか。日本との時差は3時間30分である。

今を生きる日本人としての自分がこの先の人生をどう歩くか

今を生きる日本人としての自分がこの先の人生をどう歩くか

英語力は相当あるはず、だが正直英会話力はヤバい。。常々、日本から来る人に対して感じることである。一流大学、大学院などで高度な教育を受けた人でさえ日本にずっと住んでいる人の平均的な英会話能力はかなり低い。英語で読み書きをさせたらおそらく英語圏の人たちと同等か、もしくはそれ以上の正確さでこなす人も少なくないはず。それだけの高等教育を受けた人の多くが乏しい英会話力水準に留め置かれているというのは世界でも稀有なことのように思える。「お前だって海外に出る前は英語も聴くことも話すこともできなかっただろう」と言われれば確かにそうだ。

日本人が減ってゆくその先の世界

日本人が減ってゆくその先の世界

自分が書いた【国境なき投資戦略】の25回のメール講座の中で年金の危機とか国民資産がターゲットにされていることとかいろいろな問題を取り上げて警鐘を鳴らしている。その中で人口減少と少子高齢化についても書いているが(メール講座第四回 人口減少。抗えない自然の摂理の中で我々は?その編集後記で「歴史は繰り返しまた人口増に転じると思っているので心配はしていない」と述べた。実はだんだんとそう思えなくなってきている。

中国、香港、マカオでの現金持ち込み・持ち出し

中国、香港、マカオでの現金持ち込み・持ち出し

中国圏内への現金の持ち込み、持ち出しが一段と厳しさを増している。中国の通貨、人民元(RMB)については中国本土から海外への持ち出し、海外から本土への持ち込みの双方において限度額は一人あたりRMB20,000/日である。合法的にそれ以上の金額をハンドキャリーで移動することはできない。

余力、ポテンシャルともにまだまだ底の知れない中国経済

余力、ポテンシャルともにまだまだ底の知れない中国経済

久しぶりの大きなモデルチェンジによる需要増大で品薄が続いているiPhoneX。依然としてその供給の鍵を握っているのが中国の工場だ。最近iPhoneXの生産をおこなっている鴻海科技集団(Foxconn)のブラックな労働環境が再び取り上げられた。鴻海科技集団と言えば昨年シャープを買収した台湾資本の企業だが2010年にiPhone4の生産をおこなっていた同社傘下の富士康のシンセン工場で10名以上の従業員が過酷な労働を苦に自殺したということでも有名だ。

老化・縮小しながらなかなか流れを変えられない国

老化・縮小しながらなかなか流れを変えられない国

上海市にある「自然博物館」に行った。地球の生まれた当時から原始生命体が誕生して、それが進化してゆく過程を化石や実物大の恐竜の模型や動物の剥製、映像などで観覧することができる。夏休み中の日曜日のせいか、たくさんの親子連れでごった返していた。その中にあった人類の現在の人口と出生数、死亡数をリアルタイムに表示する電光掲示版にしばし見入ってしまった。