この国の相続をめぐるいくつかの話

この国の相続をめぐるいくつかの話

Sorry, this entry is only available in 日本語. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.   一週間ほど仕事を兼ねて日本へ行った。親の検査入院などもあったので実家に顔を出し、地元の病院に行き、久しぶりに顔を合わせた家族全員で話す機会があった。 両親はまだ健在だがもう80に手の届く年齢になっており明らかに衰えが見える。実家は最寄りのJRの駅から車で10分、スーパーに買い物に行くにも車で5分の場所にあり、年寄りが車なしで生活するのは困難だ。だが最近ニュースでよく取り上げられる高齢者ドライバーによる交通事故報道の影響もありもうあまり自分で運転をしてもらいたくはない、というのが誰もが思っていることだった。そこで生活に必要なものがすべて徒歩圏内にある都会に引っ越して車の運転をやめてはどうか、というアイデアが出た。

香港の大規模デモについての現状と所感

香港の大規模デモについての現状と所感

Sorry, this entry is only available in 日本語. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.   2019年6月12日、雨天。通行止めの場所から人いきれの中を徒歩で行く。数歩進むだけですれ違う人と何度も傘がぶつかる。参加者は皆、ユニフォームのように黒いTシャツを来ている。

年金を当てにせず自分で十分な老後資金を準備しなさい、と政府に言われて

年金を当てにせず自分で十分な老後資金を準備しなさい、と政府に言われて

Sorry, this entry is only available in 日本語. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.   「高齢社会における資産形成・管理」は金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」がまとめた報告書である。 2019年6月3日に報告書の内容が正式に決定され、金融庁から公表されたが実はもっと前に報告書案として出回っておりソーシャルメディアなどで批判が噴出するなどすでにちょっとした騒ぎになっていた。

令和の始めに認識しておく日本が置かれた現実(2)

令和の始めに認識しておく日本が置かれた現実(2)

Sorry, this entry is only available in 日本語. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.   世界の企業の時価総額ランキングを1989年(平成元年)と2018年(平成30年)で比較した興味深い記事があった。 https://diamond.jp/articles/-/177641?page=2 平成元年のランキングでは50位のうち32社を日本の企業が占めている。平成30年のランキングには35位にトヨタ自動車が1社入っているのみである。平成元年はバブル絶頂期で日本の会社の株は明らかに実力以上に買われすぎの状態だったのでこれをそのまま比較するのは疑問があるが、平成30年のランキングが表している実情はそう間違っていないはずだ。

日本にカジノがやってくる。IR(統合リゾート)の経済効果

日本にカジノがやってくる。IR(統合リゾート)の経済効果

Sorry, this entry is only available in 日本語. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.   「IR推進法案」 はカジノを中心に宿泊施設や国際会議場、テーマパーク、ショッピングセンター、劇場や映画館、レストラン、スポーツ施設等を一体的に備えた統合リゾート(Integrated Resort)の開発を推進するための法律。これまで日本では禁じられていたカジノの解禁ということで治安の悪化やギャンブル依存症の人が続出することなどを心配する向きがあり反対意見も多かったが2016年12月に公布、施行された。IR施設は1990年代からシンガポール、韓国、オーストラリアなどで盛んに開発され、観光客の誘致に成功してきた。

令和の始めに認識しておく日本が置かれた厳しい現実(1)

令和の始めに認識しておく日本が置かれた厳しい現実(1)

Sorry, this entry is only available in 日本語. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.   【1989年名目GDPランキング(単位:10億ドル)】 1位 アメリカ 5,641.60 2位 日本 3,054.91 3位 ドイツ 1,252.64 4位 フランス 1,026.18 5位 イギリス 1,005.57 6位 イタリア 938.27 7位 カナダ 567.21 8位 中国 461.07

アメリカ合衆国のタックスヘイブン

アメリカ合衆国のタックスヘイブン

世界100カ国以上で非居住者の資産情報を交換する「CRS(共通報告基準)」が稼働してから2年が経った。 HSBC香港ではまず2017年1月1日以降に口座開設を行なう日本人はマイナンバーの通知が必須になった。最初はある程度の抵抗感はあったが喉元をすぎれば何とかで今ではそれを避けるために海外に口座を持つことを諦めるような人はほぼいない。昨年からは2016年以前に口座開設した人に対しても納税者番号の聴取が進んでいる。これによりかつて有名だったカリブ海(ケイマン、BVI等)やヨーロッパ(スイス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグ等)、アジア(香港、シンガポール等)のタックスヘイブンの匿名性、守秘性はほぼなくなった。

世代の不利を克服して不動産暴騰の波に乗った上海の女性たちの話

世代の不利を克服して不動産暴騰の波に乗った上海の女性たちの話

約1年前の記事になるが中国版LINEの微信(WeChat)公式アカウント「房屋屋」の不動産市場分析記事で上海の不動産価格は過去10年で6倍になったという記述があった。過去10年とのことだから2007年〜2017年の間だろう。上海のそこそこ中心部に近い物件であれば平米単価は55,000〜60,000元(約88〜96万円※)ぐらいだ。※2018年10月時点のレート

中国の経済成長と「太陽の帝国(Empire of the Sun)」

中国の経済成長と「太陽の帝国(Empire of the Sun)」

上海からの帰りの便で観た映画「太陽の帝国(Empire of the Sun)」 スティーブン・スピルバーグが撮ったこの作品をはじめて観たのは劇場公開時の1988年の学生時代。すぐに気に入り、もう一度映画館に足を運んだ。同じ映画を観るために2度映画館に行ったのは後にも先にもこの映画だけ。それでは飽き足らず、アルバイト学生の乏しい生活費から2万円弱を捻出してVHSのビデオを買って何度も鑑賞した。作品は今回も新鮮な印象を与えてくれたがあれからもう30年前も経ったのか。確かに主人公の子供を演じていたクリスチャン・ベールも今やオスカーも獲得した中年の名優だ。

トルコリラショックとFX投資で損失が出た原因

トルコリラショックとFX投資で損失が出た原因

2018年8月13日トルコリラ(TRY)は対日本円でTRY1=JPY15.4の史上最安値をつけた。年初はTRY1=JPY30ぐらいだったので約半分の水準まで下落したことになる。8月31日現在は少し値を戻してTRY1=JPY17程度で推移している。11年前の2007年には1トルコリラ当たり90円台だったのでその頃の実に6分の1程度にまで落ち込んだということになる。