「HSBC香港って何に使うの?」口座開設サポートサービスを開始して以来ずっと我々が訊かれ続けている質問である。銀行として高機能なHSBC香港の口座はもちろん様々な使い方ができるが上記のように率直な質問を投げかけてくる人には海外資産運用を意識しはじめた初心者が多い。そのときまず第一に我々が答えるのは「場所の分散」と「通貨の分散」のためであるということだ。
HSBC香港口座を持つのは何のため?
預金や株式などの金融商品、不動産や貴金属などの現物資産を一カ国にに集中させているとそこが何か重大な危機に見舞われたときに資産全体が大きなリスクに晒される。重大な危機というのは例えば国の金融システムが変調をきたすような経済的な危機であったり、戦争などの安全保障上の危機であったり。めったにあることではないがもし起これば被害は甚大である。そのリスクを避けるために資産を数ヶ国に分散して配置しておくのが「場所の分散」である。
また資産を一種類の通貨建てで保有しているとその通貨が下落したときに資産価値が縮小してしまう。そのリスクを避けるために資産はなるべく複数の通貨に分けて保有しておくのが得策だ。いろいろな通貨で持っていればその内のどれか(例えば日本円)が暴落したとしても他の通貨(米ドルやユーロなど)は相対的に上昇することになる。要するにどれかが下がればどれかが上がってバランスを取ってくれるので資産の全体量はあまり変動しなくなり安定性が増すのだ。これが「通貨の分散」である。
日本で自宅や投資用不動産を保有している、証券会社で国内の株式や投資信託なども取引している、そして現金はすべて国内の銀行に預金してある。日本にはこういう人が多い。というより、ほとんどそうであると言って良い。しかしこれは究極の場所の集中、通貨の集中。非常に危うい状態である。どれぐらい危ういかは前回日本に起こった重大な危機である戦後を想像すると良い。
国土は荒廃し、インフレにより日本円は暴落し、国民のほとんどが貧困状態に叩き落とされ、食べることさえもままならなくなった。仮にそのとき自分がアメリカの銀行にUSD10,000ぐらいでも持っていたらずいぶん状況は違うはずだ。(当時、現実的にそれが可能だったかどうかは別の話)これが端的に言うと「場所の分散」と「通貨の分散」なのである。極めて重要な資産防衛策だ。
そのための第一歩として我々が勧めているのがHSBC香港の口座開設である。日本以外の場所としての香港という地域にあり、12種類の外貨預金が可能。HSBC香港口座を開設して、お金を送金して、外貨預金に振り分けるだけで「場所の分散」と「通貨の分散」が達成できる。もし自分が究極の場所の集中、通貨の集中状態にあるのならHSBC香港口座を持つことによってその解消を図るのだ。
HSBC香港にはもちろんそれだけではなく、
・インターネットバンキングを通じて簡単に海外送金ができる・世界中のATMからお金を引き出すことができる
・投資口座から世界中の様々な商品に投資ができる
・ゴールドが買える・住所変更や送金先登録など様々な操作がオンラインで完了できる等々、
お金を扱う上での様々な機能が備わっている。まさに海外でのメインバンクに相応しい銀行だと言える。
ただ日本人にとって一つの難点は普段馴染みのない英語や中国語でのプラットフォームしか用意されていないこと。。が、そこは長年HSBC香港についての各種サポートサービスをおこなっている我々が充分にバックアップできる部分でもある。