2023年9月27日現在、ドル円は1ドル=149円台に突入している。昨年2022年10月に一旦152円手前まで円安が進んで以来約一年ぶりの水準。
この間日銀のドル売り円買い介入などもあり、2022年年末には120円台後半まで日本円は上昇したが、2023年に入ってからは再び下落トレンドとなり、現在に至っている。もし昨年の安値を下回ることになればバブル崩壊直後の1990年以来33年ぶりの安値水準となる。おそらく150円ぐらいでまた日銀の介入があるかもれしれないが。
円安の行方
先週9月20日のFOMC(連邦公開市場委員会)で一旦FRBは米ドルの利上げを見送った。同時に今年中のもう一度の利上げと、利下げ局面となる来年の利下げ頻度が4回から2回に減るという予想も明らかになった。来年の利下げペースが緩やかになるということはより長い時間米ドルが高金利に留め置かれるということを示している。
日銀の金融政策の変化
一方で日銀の植田総裁も読売新聞のインタービューで今年の12月から来年の3月の間に日本円のマイナス金利を解除する可能性を示唆した。これは7月のイールドカーブ・コントロール(YCC)を緩め、より高い長期金利を容認することに続いて現在の緩和政策を見直す動きである。逆に12月までは現状に変化がないということでじわじわと円安が進んできているのだろう。
貿易量や物価水準を基に算出された通貨の実力を測る総合的な指標である実質実効為替レートでは53年前の1970年と同水準であるという。1970年といえば、日本円はブレトンウッズ体制の下1ドル=360円の固定相場制の頃。輸入品が舶来と呼ばれる高級品で、海外旅行も高嶺の花、ほとんどの人がパスポートすら持っていなかった時代のことである。
2023年9月下旬の為替市場とSP MIX
現時点で米ドルと隣国のカナダドルが強く、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドルがもみ合い、日本円その全てに対して弱いというトレンドの中、ヘッジファンドForex Fund SP MIXは着実に利益を出している。6月、7月とマイナス運用が出たものの、8月は単月で4.42%というレコード級の成績を記録。2023年に入ってからの8ヶ月ですでに12%近い利益を積み上げた。
【2014〜2022年年度別実績】
2014年利回り実績(年間):26.65%
2015年利回り実績(年間):19.68%
2016年利回り実績(年間):12.54%
2017年利回り実績(年間):16.56%
2018年利回り実績(年間):8.98%
2019年利回り実績(年間):10.36%
2020年利回り実績(年間):8.90%
2021年利回り実績(年間):11.75%
2022年利回り実績(年間):13.54%
【2023年月別実績】
2023年1月:1.58%
2023年2月:2.13%
2023年3月:3.83%
2023年4月:0.2%
2023年5月:2.85%
2023年6月:-0.76%
2023年7月:-2.73%
2023年8月:4.42%
—————————-
合計:11.89%
Forex Fundの新商品「SP THM」
そして今回数年ぶりにForex Fundに新ファンド「SP THM」が発売された。SP MIXがトレンドフォローの自動売買戦略と金利のサヤ取り戦略が50%ずつだったのに対し、SP THMは100%金利のサヤ取りに振り切った設計となっている。この商品が発売されたのには昨今の各国の利上げにより多くの通貨が高金利にあるという背景があることは間違いないだろう。
SP THMでは1ヶ月間ポジションを保持することが可能で、売り買いの際の値の違い、売り買いのスプレッド、手数料により損失が出るのが通常月2回と少ないため比較的高い収益が期待できるというのが大きな特徴だ。現金利水準での目標利回りは30%弱を見込んでいる。
運用開始後の一年後から自由に解約が可能になるのでそのときの金利動向と運用成績を照らし合わせながら機動的に利用すると良いだろう。
【Forex Fund SP MIX及びSP THMのお問い合わせ】
https://ws.formzu.net/fgen/S19274410/