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ニュージーランドは南半球、オーストラリアと南極大陸の間に位置する人口約500万人の国家。日本の約7割り程度の国土に福岡県と同じぐらいの数の人が住んでいるイメージになるだろうか。新型コロナ流行初期にロックダウンを実施し、いち早く感染拡大を封じ込めた。それを主導したのが、ともすればニュースレポーターかと間違ってしまいそうな若い女性の首相(ジャシンダ・アーダーン首相)だったということが印象に残っている人も少なくないのではないか。

人口の約70%は17世紀以降欧州から移住ししてきた白人、先住民であるポリネシア系のマオリ人が約15%、その他アジア系等となっている。輸出品の3割を農産物、畜産物が占める農業国家であり、工業も第一次産業生産品の加工が主力である。風光明媚な国土を持ち、年間300万人が訪れる観光立国でもある。

ニュージーランドの投資環境

ニュージーランドの法定通貨はニュージーランド・ドル(NZD)HSBC香港でも取り扱いのある通貨であり、2008年頃までは8%以上という政策金利による高い利息での定期預金の人気が高かった。(一方で高いインフレ率と為替の下落による為替差損との相殺で実質収益を慎重に計算する必要があったが)FX取引でも特に中級者に人気があり、主要輸出品の乳製品の商品先物市場との連動性や同じ英連邦の隣国でもあるオーストラリアドル(AUD)とのレート差を利用してよく取引される。

ニュージーランドにはニュージーランド証券取引所(NZX)があり、169社が上場している。株価指数のS&P/NZX50は調整時価総額上位50銘柄で構成される調整時価総額加重平均型株価指数(浮動株基準株価指数)NZXはこれまでほぼ右肩上がりで推移してきており、2019年初には約9000だったのが2020年初には約11,500、新型コロナ流行でロックダウンしていた3月には9200ぐらいまで下がったが、その後力強い回復を見せており12月27日の終値は13246.77(史上最高値)である。

ニュージーランドの個別株を取引するにはほぼ現地の証券会社に口座を開設するしか方法がないようだが、米国ナスダックに「iShares MSCI New Zealand ETF(ENZL)」というNZXに連動するETFがあるのでアメリカ市場にアクセスすることができればニュージーランド株式市場全体に投資することは可能である。

ニュージーランドの投資商品

あるいは現地の投資銀行・アセットマネジメント会社が個別に開発している商品を契約して運用する方法もある。例えば以下のような商品である。

ニュージーランド・ドル建て債券

住宅ローン、
不動産担保・無担保ローン(全国の主要都市にある住宅が 担保の対象)、
商業融資、消費者信用、航空機等に融資をする債券への投資。

運用期間:12ヶ月、24ヶ月
運用開始:2009年3月
通貨:NZD(ニュージーランド・ドル)
利率:12ヶ月物-3.5%、24ヶ月物-3.6%
利払い:一年複利、満期時支払い
運用開始以来の累積リターン:87.02%(管理費・手数料控除後)

◆投資貸付配分◆
企業:42%
プライベート・エクイティ・ファンド:23%
居住用不動産:16%
消費者信用:10%
土地:6%

ニュージーランド・ドル建てプライベート・エクイティ・ファンド

プライベート・エクイティ・ファンドは複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金で企業の未公開株を取得し、そのシェアバランスによってはときに経営にも深く関わって事業を成長させる。そのことにより得た収益を投資家に分配するためのファンドである。

キャスルロック・パートナーズ(Castlerock Partners LP)はニュージーランドの企業に投資するプライベート・エクイティ・ファンドのひとつである。競馬、スタッド、オークション及び一般的な馬運送サービスを提供しているニュージーランド最大の馬運送会社、ニュージーランド全土に75店舗のクイックサービスレストランのフランチャイズを手掛ける企業、そしてニュージーランドで最多の85店舗のヘアサロンとスキンクリニックをを運営している会社の未公開株を取得し運営されている。

2017年7月1日の設立以来3年以上に渡り、平均11.3%/年のトータルリターン(配当金+純資産額の上昇)を記録している。

【お問い合わせはこちらから】
https://ws.formzu.net/fgen/S19274410/

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2011年の発行開始以来毎週配信されているBorderless Group代表玉利将彦のメールマガジン

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