HSBC香港口座は24ヶ月間口座残高に動きがないと凍結状態(Inactive account)になってしまう。凍結状態になるとATMからの出金やインターネットバンキングでの送金や両替他口座の操作ができなくなるので不便だ。凍結状態になってもインターネットバンキングにログインして口座の内容を確認することはできる。
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HSBC香港からの口座凍結警告レター
しかし2年というのは長いようで結構すぐに経過してしまう。HSBC香港とて黙ってそれを見ているわけではなく、凍結状態になる1ヶ月ぐらい前に以下のような警告のレターを送ってくれる。
内容を要約すると、「あなたの口座は今月末で24ヶ月間口座残高に全く動きがない状態となります。もしこのまま放っておくと来月以降凍結口座となり、解除するためには支店を訪れて手続きをしなければなりませんよ!」という具合である。もしこのレターを受け取ったら早急にATMで引き出しをしたり、インターネットバンキング上で両替や振替をする必要がある。
HSBC香港口座凍結に対する予防法
そんなに難しいことではない。だが2年近くも放置しているということは急に口座を操作しろと言われても精神的に結構しんどいところだろう。ネットバンキングへの入り方を忘れているかもしれないし、もしかしたらATMのPINやログインID、パスワードを思い出すところからはじめなければならない可能性もある。
そうならないためにはやはり普段から定期的にブラッシュアップをする習慣を付けておくことだ。もっとも簡単な方法はインターネットバンキングにログインして定期的に香港ドル普通預金口座(HKD Saving)から香港ドル当座預金口座(HKD Current)に移すこと。それにより常に口座内の残高を変化させておくのである。この方法であれば手数料はかからない。例えば1週間に1度、土曜日の朝にHSBC香港口座にログインしてHKD SavingからHKD100をHKD Currentに振り替える。そしてその次の土曜日の朝はその逆にHKD CurrentからHKD Savingに戻す。これを習慣化して繰り返すだけでも良い。所要時間は毎回5分程度だ。これをやっておくとときどき発生する大小様々な変化にも敏感になり、すぐに対処することができる。
HSBC香港のシステムアップデート
HSBC香港ではこれまで新たな技術やシステムを継続的に導入してきておりその度にアクティベーションの手続きが必要になったり、使い方を覚えなければならなくなることがあった。
僕の記憶にあるだけでも、
・セキュリティデバイスの導入
・PIN入力式のセキュリティデバイスのデビュー
・ATMカードへのICチップの導入
・インターネットバンキングの全体的なシステムの刷新
等々、その度に適切な対処が迫られるのである。
仮に長期間触らない状態で凍結警告レターが届き慌てて使おうとしてもその間にいろいろな変化が起こっていて面食らうことになる。アクティベーションが必要なものを放置していると一定期間後に無効になるものもある。そうなったらカスタマーサービスに電話をしたり、書類を取り寄せて郵送したりという余計な手間もかかってしまう。上記のように1週間に5分程度の作業をすることで改善できることは少なくないのだ。
HSBC香港HKD Current口座にお金を入れておくことの効用
ちなみにHKD Currentに資金を残しておくのは万一口座が凍結状態になった場合にも有用である。「香港ドル当座預金口座(HKD Current)」とは別名Checking Accountと呼ばれる口座でここにお金を入れておくと小切手(Check)を振り出すことができる。当座預金口座には金利はつかないので小切手を発行することのできる貯金箱といったイメージで捉えておけば良いだろう。
通常口座が凍結状態になったら香港の窓口を訪れて手続きをする必要があるが、もしHKD Currentに資金が入っていれば自分宛に小切手を切ってそれをHSBC香港に郵送することにより凍結解除ができるという裏ワザもある。そういうことも含めて、「1週間に1度のSaving・Current間の移動」ぜひ今週からはじめてみて欲しい。
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